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ナナホシテントウに寄生したものは? [コウチュウ目]

丘の上で何かいないか探していると、葉の上にナナホシテントウを見つけた。
見ると体の下に何かの繭のようなものが見えた。ナナホシテントウ0323-1_1.jpg




















調べるとどうやらこれはナナホシテントウに寄生する寄生バチのしわざのようだ。
その1種のテントウハラボソコマユバチはテントウムシに産卵し孵化した幼虫はテントウムシの体を食べて育ち、腹を食い破って体の下に繭を作るそうだ。
その種かどうかはわからないが、まさしくそんな状況。
この時まだナナホシテントウは生きていた。
死んでしまうものと生きているものがいて、生きていれば近寄る他の虫などを追い払う。
動けない蛹の寄生バチにとっては守り神のようなものなのだ。
ナナホシテントウ0323-2_1.jpg



















話には聞いていたが、見るのは初めて。
虫が生きていくにはやはり厳しく恐ろしい世界だと改めて思うのだった!
ナナホシテントウ0323-3_1.jpg



















2017年3月23日 埼玉県
コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


ハイイロヤハズカミキリ産卵その後 [コウチュウ目]

7月につる植物を絡ます目的で作られたシノ竹の格子に産卵している「ハイイロヤハズカミキリ」を見つけた。
この状況は以前blogにも掲載した。
ハイイロヤハズカミキリ_1.jpg



















顎で削っては反転してお尻を差し込む行動を何度も繰り返していたのは、削れ具合を試していたのだろう。
かなりの時間をかけてようやく産卵していた。
ハイイロヤハズカミキリ-1_1.jpg



















産卵したこの竹を蛹もしくは新成虫確認のため翌年3月に回収した。
産卵痕は時間が経って黒ずんでいた。
ハイイロヤハズカミキリ-2_1.jpg



















少ししてから、どんな状況なのか?幼虫、蛹、新成虫、何が現れるか?わくわくしながら割って中を見てみた。
片側の節には糞や削られた竹が詰められ、一方の節は貫通していた。
幼虫が活動するのは1節か2節くらいだろうと思いそれくらいしか回収していなかったのだが、どうやらそれ以上の長さを利用していたようで残念ながら回収した竹の中にその姿は見られなかった。
ハイイロヤハズカミキリ-4_1.jpg



















産卵痕を裏側から見るとわずかに貫通している様子でここに卵が産み付けられていたのか?
写真中央の黒斑がその痕だ。

昨年の写真を整理していて産卵その後を撮ったものが出てきたので・・・。
このカミキリは東京都では絶滅危惧種に指定されていてなかなか見る機会が少ないが、次回チャンスがあったなら是非とも幼虫や蛹、新成虫の姿を確認してみたい!
ハイイロヤハズカミキリ-3_1.jpg



















2015年7月10日、2016年3月31日 東京都
コウチュウ目カミキリ科 ハイイロヤハズカミキリ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


今年も健在!エリザハンミョウ [コウチュウ目]

今日も天気は曇り空、昼前に近所の神社に行ってみた。
お目当は3年前に初めて撮影した「エリザハンミョウ」。
時期も9月とぎりぎりなのでいるかなぁと歩いていると、足元から何かが飛んだ。
ここにはトウキョウヒメハンミョウもいるが、それよりも白っぽい。
マクロレンズ越しに覗くと、エリザ特有の模様だった。
エリザハンミョウ0914-1_1.jpg



















歩き回ると結構な数が見られ交尾しているものも。
相変わらず敏感で、なかなか撮影距離まで近寄らせてはくれない。
境内には誰もおらず、社務所からも見えない場所だったのが幸いで、地面にカメラを向けてちょこちょこ歩き回っている姿を人が見たら不気味に感じるに違いない。
エリザハンミョウ0914-2_1.jpg



















エリザハンミョウには模様がはっきりして腹部が太い海浜型と内陸型がいるそうだが、ここは海から遠い神社の境内、海浜型を見たことはないがまぁ内陸型だろう。

そろそろサクラの葉も色付いて散り始めた。
成虫越冬ではなさそうなのだが、さていつ頃まで見られるのだろうか?
エリザハンミョウ0914-3_1.jpg



















2016年9月14日 埼玉県
コウチュウ目ハンミョウ科 エリザハンミョウ      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ


クロカナブンの背中に写るもの [コウチュウ目]

このところ天候も不安定で少し暑さが遠のいた感がある。

雑木林の昆虫酒場も、カブトムシやカナブンの姿も見られず閑散としてきた。
場末の酒場だ。

そんな寂しい酒場に、ただ1頭「クロカナブン」がいた。
無心に樹液を舐めているその背中に写った緑色とアクセントのショウジョウバエ、美しくもあり少し寂しさを感じさせた。
去りゆく夏の思い出とちょっとセンチな秋の訪れ・・・。
クロカナブン0907_1.jpg



















2016年9月7日 東京都
コウチュウ目コガネムシ科 クロカナブン        CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ

真っ黒なハナムグリ クロハナムグリ [コウチュウ目]

オトコエシの花が見ごろを迎えているが、その花に集まっていたハナムグリの仲間たち。
その中に、真っ黒なハナムグリが数頭いた。
最も多いコアオハナムグリと同じくらいの大きさで、黒い体に明るい褐色の斑がある「クロハナムグリ」。
クロハナムグリ0907-1_1.jpg



















初夏の5月位から姿が見られるが、その頃は体に土が付いた個体が多い。
成虫で土中で越冬しているからだろうか?
今日、数頭が見られたが皆土などの付着がない綺麗な体、漆黒に光によっては金色に見える模様が美しい。
オトコエシの花は小さく花粉や蜜は少ないからだろう、とにかく花の上を忙しく動き回っていた。
クロハナムグリ0907-2_1.jpg



















2016年9月7日 東京都
コウチュウ目コガネムシ科 クロハナムグリ       CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ


アナアキゾウムシの仲間? [コウチュウ目]

昨日掲載したクロコノマチョウの幼虫がいたススキの葉上に黒い物体が付いていた。
鳥の糞かと思ったが、念のためにとファインダー越しに見ると虫だった。
ゾウムシの仲間だが、前翅が片側欠損している。
アナアキゾウムシの仲間0825-1_1.jpg



















どうしてこうなったのだろうか?
1cm前後の大きさだが、敵に襲われたのか?
たたみきれない後翅が痛々しい。

手持ちの図鑑で調べたところアナアキゾウムシ亜科ではないかと思われるが、該当するものが見あたらない。
netで見るとイボイボアナアキゾウムシに似るが食樹がホオノキで離れたところはにあるが近くにはない。
ゾウムシは種類が多く、同定が難しい。

どなたかわかる方教えていただければ幸いです。
文一さん、ゾウムシハンドブックを出す予定はないだろうか?
アナアキゾウムシの仲間0825-2_1.jpg



















2016年8月25日 東京都
コウチュウ目ゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科 ?      EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ


ニセコナラシギゾウムシ? シギゾウムシはややこしい! [コウチュウ目]

小さな谷戸の入り口にある大きなコナラだったかクヌギだったかの下草にいたシギゾウムシの仲間。
何時もの通り知見のないものは撮ってあとで調べようと撮影して帰ってきた。

ニセコナラシギゾウムシ0817-1_1.jpg



















候補に挙がったのは、コナラシギゾウムシ、ニセコナラシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシ、クリシギゾウムシ。
どれもよく似ている。
これらを識別する詳細が記載している図鑑を持ち合わせていないので持っている図鑑で絵合わせや、netで調べてみた。
識別点は、足の太さ、口吻の長さ、口吻についている触角の位置、触角の第1、第2中間節の長さのようだ。
口吻の長さと付いている触角の位置から「ニセコナラシギゾウムシ」と同定したが、どうだろうか?
シギゾウムシの仲間はなかなか手ごわいとは思っていたが、やはりしっかり同定できる図鑑が必要だ。
念のために、明日職場の図鑑で確認してみよう!
ニセコナラシギゾウムシ0817-2_1.jpg



















同じようにクヌギやコナラのどんぐりに産卵し、終えたら枝ごとどんぐりを落としてしまう「ハイイロチョッキリ」。
調べてみると産卵したドングリを落とすのはハイイロチョッキリだけで、他のシギゾウムシたちは落とさず、卵から孵った幼虫は枝に付いたどんぐりを食べて育ち、自然落下するのを待つようだ。
枝付きのどんぐりが落ちているのはすべてハイイロチョッキリのしわざだった。
確かにハイイロチョッキリはオトシブミ科、シギゾウムシたちはゾウムシ科と科も違うのだ。
ハイイロチョッキリ_1.jpg



















おざなりにしてきたこと、調べればまだまだ新たな知見は多い。
やはり手間を惜しまず。
ハイイロチョッキリ0810_1.jpg



















2016年8月10、17日
東京都、埼玉県
コウチュウ目ゾウムシ科 ニセコナラシギゾウムシ、オトシブミ科ハイイロチョッキリ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ、EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM 


台風一過のアオマダラタマムシ [コウチュウ目]

台風のお蔭で今日の仕事は無くなったので、午前中は高校野球をTV観戦。
午後から久しぶりにカメラを持って出掛けたが、台風一過でとにかく暑かった。

うす暗い雑木林の立ち枯れたエゴノキで、今年初見の「アオマダラタマムシ」を見つけた。
早い時期から現れていたと思うが、今まで見ることが出来なかった。
アオマダラタマムシ0817-2_1.jpg



















ヤマトタマムシとは異なり一見地味だが、見る角度で青や紫に輝いてシックな美しさ。
が、なかなかその美しさを写し撮ることが難しい。
今日も幹を動き回って、ほとんど静止することがない。
アオマダラタマムシ0817-1_1.jpg



















産卵管を伸ばして産卵場所を探しているようだが、良い場所が見つからないのか幹をグルグル回っていた。
いつかこの美しさを最大限に引き出した写真をじっくり撮って見たいものだ。
アオマダラタマムシ0817-3_1.jpg



















2016年8月17日 埼玉県
コウチュウ目タマムシ科 アオマダラタマムシ   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ

我が家の夏の来訪者 [コウチュウ目]

我が家の玄関、夏になると夜、灯火に飛来する虫たちがいる。
きっと普通の家では嫌われるのかもしれないが、我が家は歓迎!
常連はアオドウガネ、コフキコガネ、ノコギリクワガタ、コクワガタあたりの甲虫が多い。

この日の来訪者は、「コクワガタ」のペアだった。
折角なので記念撮影。
なかなか立派なオスだ。
クリーニングしなかったので、背中のゴミが気になるなぁ。

コクワガタオス_1.jpg



















メスは写真ではオスと同じくらいに見えるが、実際は2/3くらいの大きさ。
共に数日お泊りいただき近くの雑木林へと思っていたところ、翌朝2頭とも少しあいていたケースの隙間から脱走していた。
数日かけてタンスの裏からあらゆるところを探したが、いまだ見つかっていない。
外へ逃げていればいいが、その可能性は低く今頃どこかの隙間で・・・・。
この2枚が遺影となってしまった。
大変申し訳ないことをしてしまったと、反省しきり。
コクワガタメス_1.jpg




















blogを休止してちょうど今日で1か月、色々考えた末再開することと致しました。
再開を期待していただきました皆様の声も心強かったです!
ありがとうございました。

これからも虫たちを中心とした狭山丘陵の自然の不思議や面白さを紹介していきたいと思います。
勝手で恐縮ですが、お時間がありましたらまたご訪問いただければ幸いです。

河野 宏和

2016年7月20日 埼玉県
コウチュウ目クワガタムシ科 コクワガタ

CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X/照明1灯


胸の黒いアカハナカミキリ [コウチュウ目]

今の時期、林縁の葉上などでよく見かける「アカハナカミキリ」。
ある谷戸の雑木林のヒノキの切り株に5~6頭が集まっていた。
コナラなどの切り株もあるのだが、やって来ているのはヒノキのみ。
飛んで来ては忙しく歩き回り、また飛んでいく。
産卵しているものも見られ、これが目的のようだ。
アカハナカミキリ0707_1.jpg



















黒い頭部、前胸背と上翅が赤く、よく見ると背中に金色に輝く毛が生えている。
アカハナカミキリ0707-3_1.jpg



















やって来ていたのはほとんどが上記の前胸背と上翅が赤いタイプだが、中には前胸背に黒斑のあるものいる。
アカハナカミキリ0707-1_1.jpg



















さらに、数が少ないが前胸背が黒色の個体もいた。
アカハナカミキリに似て前胸背が黒い種としてツヤケシハナカミキリやヒメアカハナカミキリがいるが、触角や体の形状からアカハナカミキリの前胸背が黒色のタイプと思われる。
こういう体色の変異にはどういった理由、効果があるのだろうか?
アカハナカミキリ0707-2_1.jpg



















2016年7月7日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 アカハナカミキリ     CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ


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