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キツネノマゴにハラアカヤドリハキリバチ [ハチ目]

今の時期、キツネノマゴの群落が開花して様々な虫たちが集まっている。

最も多いのはセセリチョウの仲間だろうか?

その中で、お尻の赤いハチ「ハラアカヤドリハキリバチ」がいくつかやって来ていた。

ハラアカヤドリハキリバチ0830-1_1.jpg



















少し前にはメハジキの花を訪れていたが、メハジキがほぼ終わりとなりキツネノマゴに来ているようだ。
以前はハラアカハキリバチヤドリと呼ばれていたが改名された。
どちらも長く舌を噛みそうで、覚えにくい・・・。
ハラアカヤドリハキリバチ0830-2_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 ハチ目ハキリバチ科 ハラアカヤドリハキリバチ

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クビキリギスの幼虫を狩った クロアナバチ [ハチ目]

田んぼの小川脇の草の上を飛び交っている黒く大きなハチが目に付いた。
少し前、オオハヤバチが同じようにしてセスジツユムシの幼虫を見事に仕留めていたのを見ていたので、今回もしばらくの間様子を観察してみた。
おおよそ2mの範囲の草の中を丹念に飛び回り約10分少し経っただろうか、獲物の触覚を掴んで葉の上に現れた。
捕まったのはクビキリギスメスの幼虫で、ハチは「クロアナバチ」だった。
昨年もこのハチがクビキリギスの幼虫を捕まえているのを撮ったことがあった。
クロアナバチ0830-1_1.jpg



















既にクビキリギスの幼虫はぐったりして微動だにしない状態だ。
ハチはしきりにクビキリギスの頭部と胸部の間に顎を差し込んでいるが、いったい何をしているのかわからない。
もう少し近くで見たいと1歩足を踏み込むと、こちらに気付いて飛び上がりぐんぐん上昇して見えなくなってしまった。
いったいどれだけの高さまで行ったのかとちょっと驚いた。

今回見ていて、それほど広い範囲ではない場所を時間をかけて探し回り獲物を見つけていた。
彼、いや彼女は、どうやってクビキリギスを見つけたのだろう?
視覚、嗅覚?
最終的には視覚だと思われるが、ある範囲に獲物がいることがわかっていてそこを集中的に探索していたように見えた。
視覚以外に何らかのセンサーが働いていると思わずにいられないのだが、それが何だかわからない・・・。
クロアナバチ0830-2_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 ハチ目アナバチ科 クロアナバチ、バッタ目キリギリス科 クビキリギス

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セスジツユムシの幼虫を狩った オオハヤバチ [ハチ目]

ササの上をかなりのスピードで飛んでいる黒っぽいハチを見つけた。
見ていると葉上を飛んだり葉の中に潜ったりと忙しく飛び回っている。
何かを探していることは間違いないがさて何を探しているのか?と少し様子を見ていた。
するとササの葉の中から緑色のものを抱えて出てきた。
イモムシかとよく見ると、セスジツユムシの幼虫のようだ。
オオハヤバチ0820-1_1.jpg






















見たことのないハチなので調べると「オオハヤバチ」(別名トガリアナバチ)という狩りバチだった。
土の中に多房巣をつくり、バッタ、キリギリス、ツユムシなどを幼虫の餌として狩るようだ。
見ていたほんの数分で獲物を見つけるその技は、さすが狩りのプロだ。
オオハヤバチ0820_1.jpg






















2017年8月20日 東京都 ハチ目ギングチバチ科 オオハヤバチ(トガリアナバチ)

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昆虫酒場のチャイロスズメバチ [ハチ目]

昆虫酒場を見回っていると、スズメバチが多く見られるようになってきた。
その中で例年になく多いのが「チャイロスズメバチ」だ。
多くのスズメバチが黄色と黒の装いだが、この種だけは唯一赤と黒。
背中の模様は個体によって異なる。
チャイロスズメバチ0805-1_1.jpg



















少しするともう1頭がやって来た。
出逢ったスズメバチの同じ巣の仲間同士は口移しで栄養交換するそうだ。
これが異なる巣のワーカーだったら戦いになる。
チャイロスズメバチ0805-2_1.jpg



















近くの樹液に頭を突っ込んでいるカナブンに2頭で襲い掛かり酒場を独占したいようだ。
体にまとわりついてあちこちを攻撃しているように見える。
チャイロスズメバチ0805-3_1.jpg



















しかしよく見ると武器の毒針は使っていないようで本気で相手をやっつける気はないようだ。
さすがに2頭に攻められて、カナブンも一目散に逃げて行った。
それぞれの酒場でいろいろなドラマがあり面白い!
チャイロスズメバチ0805-4_1.jpg



















2017年8月3日 東京都 ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ

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今年初認 チャイロスズメバチ [ハチ目]

午前中は晴れていたものの午後から雷鳴が轟き、やがて激しい雨となった。
都心ではヒョウが降ったようだが、こちらはそこまでではなかった。
久しぶりの雨に田んぼも生き物たちにも恵みの雨になっただろう。

晴れていた午前中、ますます数が増して賑やかだった「ニイニイゼミ」。
このあたりではハルゼミに続いて2番手だが、既にヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミの鳴き声も聞かれ、まだ鳴き声を聞いていないのはクマゼミとツクツクボウシ。クマゼミは稀なので聞かれるかどうか。
ニイニイゼミ0718.JPG






















また、見かけた「ノコギリカミキリ」のメス。
今年は遭遇する機会が多い。識別点を確認したところどうやらニセノコギリカミキリではないようだ。
ノコギリカミキリ0718.JPG






















コナラの窪みの樹液に頭を突っ込んでいたのは今年初認の「チャイロスズメバチ」。
狂暴なキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取って羽化してきたワーカーたちを奴隷として搾取する興味深い生態を持ったスズメバチだ。
すぐそばまでカメラを寄せてもお構いなしで樹液に夢中だった。
取り巻きはクロヒカゲだが、近付けずチャイロスズメバチがいなくなるのを待っているようだった。
チャイロスズメバチ0718.JPG






















2017年7月18日 東京都
カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ、コウチュウ目カミキリムシ科ノコギリカミキリ、ハチ目スズメバチ科チャイロスズメバチ、チョウ目タテハチョウ科クロヒカゲ

久しぶりのウマノオバチ [ハチ目]

少し前の雨の日、こんな日は虫は見つからないなと歩きながらふと草の上を見ると黒いものが目に入った。
よほど大きいものでないと、もう裸眼では見えなくなってしまった。
だから小さい虫はよほどでないとターゲットにならない。
この虫、老眼鏡をかけて見るとここ数年見つけられないでいた「ウマノオバチ」だった。
産卵管の長さは約40cm弱くらいだったろう。
ウマノオバチ0513-1_1.jpg






















神奈川県の知人の山では伐採したクリの木の中から数多くのウマノオバチが発生し、神奈川県立生命の星・地球博物館に資料として提供したと聞いていた。
先日、神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員渡辺氏と話をした際に、知人からウマノオバチを預かったのは渡辺氏だった。世間は狭いものだ。

氏によるとウマノオバチの宿主はほとんどがミヤマカミキリで、ヒメウマノオバチはキマダラヤマカミキリだそうだ。
狭山丘陵で私が知る限りミヤマカミキリは少ないので、ウマノオバチも見る機会が少ないのかもしれない。
一方キマダラヤマカミキリは比較的よく見る種であり、従ってヒメウマノオバチもそうなのだろう。
宿主が少なければ寄生種も少ない、当たり前といえば当たり前の話だ。
ウマノオバチ0513-2_1.jpg






















2017年5月13日 東京都
ハチ目コマユバチ科 ウマノオバチ  RICOH WG-4

ウスタビガフシヒメバチ [ハチ目]

ウスタビガの繭から羽化したハチ。
最終的にはオス62頭、メス31頭の93頭だった。
繭を開いた時に幼虫が1頭死んでしまったので、総数は94頭。
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はて、このハチは何というハチなのだろうかと気になって、webで見つけたこのハチの論文を書かれた神奈川県立生命の星・地球博物館の渡辺学芸員に同定をお願いした。
同定に当たっては写真は不可で標本のみとの事だった。
神奈川県立生命の星・地球博物館1_1.jpg
















渡辺氏に標本を見ていただいた結果、ウスタビガフシヒメバチと同定していただいた。
この仲間は数種確認されているが、ポイントはオスの顔面の色、翅脈、メスの産卵管の形態。
渡辺氏が確認したウスタビガの繭から出たヒメバチはほとんどがウスタビガフシヒメバチだそうだ。
しかし、このハチの生態はほとんどわからないという。
普段どこに生息しているのか?自然界ではいつ羽化するのか?一つの繭から凄い数が羽化するが、一個体のメスがこれだけの卵を産むのか?複数のメスが産卵するのか?
今回の羽化数は、氏が確認したMAXとの事。

他にもヒメバチの仲間について大変興味深い話を色々と伺った。
今後この仲間にも注視してみたい!

ウスタビガフシヒメバチ0515_1.jpg



















2017年5月15日 東京都  ハチ目ヒメバチ科 ウスタビガフシヒメバチ

ウグイスカグラ専門のヒメハナバチ [ハチ目]

今日は24節気の穀雨、第十六候の葭始生(あしはじめてしょうず)。
確かに湿地では葦が茎を伸ばし始めた。
昔の人はよく季節を読んだものだ。

今の時期、長らく花を咲かせていたウグイスカグラは花を終え小さな実が目立ち始めた。
僅かに残った花に頭を突っ込んでいる小さなハチを見つけた。
脚には盛りだくさんの花粉団子をこさえていた。
コガタホオナガヒメハナバチ0420-1_1.jpg



















ウグイスカグラ専門の訪花昆虫がいるのを知ったのは何年前だろうか?
仕事で公園を回っていて、ウグイスカグラで若い男性が何かしているのを見つけた。
何をしているか尋ねると、彼は学生で大学でウグイスカグラの花とやって来るハチの研究をしているとぶっきらぼうに答えた。何とも愛想が無かったが、まぁ、彼に愛想は必要がないのだろうと思った。
そこで初めてこの花を専門に訪れるハチがいることを知ったのだった。


昨年職場に新人がやって来た。
どこかで見たことがあるなぁと記憶を紐解いて、あの時の無愛想な若者だと思いだした。
一緒に仕事をして思ったのは、無愛想なのではなく不器用なのだと。
彼はこの春職場を去って行ったが、ウグイスカグラに来るこのハチを見るたびに思い出すに違いない。


我が家にハチの専門図鑑が無いのでWEBで調べると「ウグイスカグラヒメハナバチ(コガタホオナガヒメハナバチ
)」あたりだろう。
彼に聞けば直ぐに分かったに違いない・・・。
コガタホオナガヒメハナバチ0420-2_1.jpg



















2017年4月20日 東京都
ハチ目ヒメハナバチ科 ウグイスカグラヒメハナバチ(コガタホオナガヒメハナバチ)?
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

続・ウスタビガに寄生したものは? [ハチ目]

2月18日に採取した寄生されたウスタビガの繭をジプロックに入れて室内で保存しておいた。
3月11日、同僚からハチが羽化したとの連絡があり、その翌日に確認した。
11日は9頭、12日には34頭が羽化していた。
その後、日に日に羽化数は増え16日現在ではなんとその数約80頭に及んでいる。
1つのウスタビガの繭からこれほどのハチが生まれてくることに驚いた。
1頭の母蜂がこれだけの数を産んだのか、それとも数頭が産んだのかはわからないが、ただ多産ということはこの種にとって生き抜くことが厳しい証しなのだろう。
それにしても1頭のウスタビガの蛹がこれだけのハチたちを養うということに生き物同士、種と種の繋がりを再認識させられた。
Gregopimpla.sp0316-1_1.jpg



















繭にはハチが穿った2か所の穴が開いておりそこから出てきたようだ。
発見時、中を確認するのにカッターで縦に切れ目を入れていたが、そこからは出ていない様子。
繭は繊維質ではあるがイラガの繭のように固くはないので、穿つのは彼らにとって容易なことに違いない。
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袋の中では、数頭が交尾をしていた。
どのオスとメスも逆体勢で交尾を行っていることから、これがこの種にとってスタンダードなのだろう。
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当初蛆虫の幼虫だったため、ハエかハチかと思っていたが、FBでハチに1票入れていただいた方、昆虫写真家の新開孝さんからは過去に経験されたことからヒメバチの1種ではないかと連絡をいただいていたがその通りだった。

調べてみるとwebで神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員渡辺氏の論文を見つけた。
それによると、ウスタビガに寄生する寄生蜂は体長30mmを超えるものでは以前の記事に写真を載せた1繭に1個体のコンボウアメバチ。
体長が15mm以下で1繭から複数個体羽化するものとしてウスタビガフシヒメバチ、エゾマツフシオナガヒメバチ、アカアシカレハフシヒメバチ、サクサンフシヒメバチの4種がいるという。
羽化したハチの体長はオスで7~9mm、メスで12~15mm。
特長を確認したが、ウスタビガフシヒメバチの可能性が高そうだ。
念のために標本を送って同定していただくこととした。
何せ小さいので、老眼鏡とルーペを駆使しても1号針を刺すのがどうにも大変であった。
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2017年3月16日 東京都
ハチ目ヒメバチ科 ヒメバチ.sp
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM、EOS50D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

続・足元注意! [ハチ目]

ケバエの幼虫、センチコガネを気にしながら歩いていると、目の前に黄色い色が!
それは腹を見せた「オオスズメバチ」だった。
このところ、巣が終焉を迎えて時折息絶え絶えのワーカーたちをよく見かけるようになった。
翅に傷みはないが、この個体も力尽きたか・・・。
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しかしよく見ると、ワーカーにしては違和感が。
この個体、ワーカーでも新女王でもなくオスバチだった。
オスを見るのは久しぶり。
念のためにつついてみるも、腹は曲げるが針が出ないのを確認して掴んでみた。
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最後の力を振り絞って、大顎を開いて威嚇する。
オスバチたちは新女王が羽化する前にいち早く巣を出て他の巣の前で新女王の羽化を待ち構える。
新女王が巣を出るとそれを追いかけて交尾を迫る。
果てして、このオスは無事自分の役割を果たすことが出来ただろうか?
そっと草の上に置いたが、もう長くはない命だろう。
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2016年10月25日 東京都
ハチ目スズメバチ科 オオスズメバチ    RICOH WG-4